はじめに
先日、オフィスの共用本棚で本書を見つけたので気分転換に読んだ。 読みやすくて内容も理解しやすいものだったので、箇条書きでメモ程度に内容をまとめてみた。
各章のメモ
1章 天才プログラマの神話
- バス係数(チームのどれくらいの人間がバスに轢かれたらプロジェクトが破綻するかという指標)を高く保つ
- HRT(Humility, Respect, Trust)を行動指針の3本柱とする
- 失敗は選択肢の一つ
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失敗したら必ず文書に残す癖をつける(以下の内容を含める)
- 概要
- イベントのタイムライン
- イベントの根本原因
- 影響と損害の評価
- すぐに問題を解決するための行動一式
- 再発を防止するための行動一式
- 学習した教訓
2章 素晴しいチーム文化を作る
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文化を作る
- ソフトウェア開発に関係するもの
- 人間関係によるもの
- ミッションステートメントを定める
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MTG ルールを定める
- 必要な人だけ
- 開始時間を強制的に中断される時間(昼休み前、定時など)の前に設定する
3章 船にはキャプテンが必要
- Google ではチームリードとテクニカルチームリードの2つの役割が存在
- サーバントリーダーが求められている
- 採用を決して妥協しない
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リーダーシップパターン
- エゴをなくす
- 禅マスターになる
- 触媒になる
- メンターになる
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メンターに必要なもの(高い技術力がなくても大丈夫!)
- チームのプロセスとシステムの経験
- 誰かに教える能力
- 相手がどれだけの支援を必要としているかの能力
4章 有害な人に対処する
- 排除するのは有害な人ではなく、有害な振る舞い
- 短期的なメリットよりも長期的なメリットを重視する
- HRTの精神を忘れない。HRTに対する期待を明確にする
5章 組織的操作の技法
- 理想的なマネージャ、悪いマネージャ、現実のマネージャを知る
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組織を操作する
- 悪い習慣をやめることはできないので、良い習慣に置き換える
- 「攻撃的な仕事」と「防御的な仕事」
- 安全なポジションまで昇格する
6章 ユーザーも人間
- ユーザに集中しないソフトウェアは成功しない、全ては後から付いてくる
- ユーザに信頼と喜びを届ける
まとめ
久しぶりに技術書以外の本を読んだが、非常に学びは濃かったように思う。 本書に何度も出てきた HRT(謙虚・尊敬・信頼)の考え方はあらゆるコミュニティに応用できるのではないだろうか。 まずは、自分の生活に落とし込んで実践してみようと思う。